キジをさばく

昨日は朝から、会社でキジを1羽丸ごと入手した。
どうやら、会社の建物にぶち当たって朝方に死んだものらしく
まだまだ、柔らかい状態で外傷はなかった。
もちろんホントに丸のままで、頭はもちろん羽毛もそのまま。


で、前々から一度鳥をさばいてみたいという希望が僕にあったので
職場の上司に頼んでさばきかたを教えてもらい、会社の昼休みに解体を試みた。


今回は、捕まえてすぐと言うわけではなかったので、
血抜きの作業は無しで、包丁も良いのがなく、
熱湯の準備もすぐには出来ない事もあって、
いきなり毛と皮を剥くところから始めた。


ちょうど、胸の辺りから毛をぐっと引っ張ると、一緒に皮も剥けてくる。
それで、そこに少し包丁を入れてきれいに皮が剥けるようにした。


それで、服を脱がすような感じで羽の方と足の方へ皮を剥がす。
すると、その時点でもう店で販売されているような鶏肉が見えてくる。
で、肉と皮のところで剥がれにくい所や、
関節の軟骨部分に包丁を入れて切り離す作業を行い
あとは、頭と内臓部分と肉を分離して終了。


ものの30分もかからず、もともと1羽いたキジは
色んな部位にわかれた肉に変貌した。
それでも上司は「うさぎの方がさばくの簡単やぞ」と言っていた。


結局、持ち帰って1日冷蔵庫で寝かせて次の日に焼いて食べた。
肉質は、鶏に比べて脂肪分がかなり少なく固めで体中がささみのような感じ。
そのわりに味は濃く、わさび醤油や柚子ごしょうで食べたのが美味しかった。
不思議なことに、ネパールの日本食レストランで食べた親子丼の鳥の味を
思い出した。


魚とは違い、鳥をさばくのはもっとえげつない作業かなぁと
思っていたけど、予想外に手間のかかるものではないような気がした。


最近、食育という事がよく言われているけど
やっぱり食べるということに関して考えると、
こういうことも、一度本当に体験しておかないと
いけないんじゃないかなぁと思ったりした。